整形外科

整形外科からのメッセージ

 整形外科は運動器に関する病気や外傷を対象として治療をしています。具体的には四肢、体幹の骨、関節、靭帯、筋肉の他、脊髄、末梢神経等が対象で、これら運動器の骨折などの外傷や、変形性関節症、椎間板ヘルニア等の変性疾患が主な治療対象となります。

 現在当院では整形外科常勤医3名と岡山大学スタッフの非常勤医3名で診療にあたっています。外傷の治療や手外科、関節鏡、人工関節等の他、非常勤医の専門分野である“足の外科”(外反母趾等)、脊椎疾患(椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症等)、腫瘍についても取り組んでいます。

当院整形外科の特色

透析患者さんの整形外科

 長期透析患者さんでは”透析アミロイドーシス”という病態があり、整形外科的にも手根管症候群、ばね指、破壊性脊椎関節症(DSA)等の特徴的な疾患を呈します。また、腎障害による二次性骨粗鬆症により、軽微な外力で様々な骨折を来たします。

 当院は県内でも古くから腎疾患、透析治療に取り組んでおり、整形外科でもこれらの患者さんに対応しています。

鏡視下手根管開放術

 手根管症候群は手掌基部の手根管内圧が上昇し、手根管内を走る正中神経が圧迫される疾患です。手指のしびれは頚椎由来のものが多いと言われていますが、手根管症候群も意外と多い疾患で、有病率は約4%とも言われています。更年期以降の女性に多い疾患ですが、周産期の方にも多く、女性ホルモンの関連が示唆されます。また、手関節の骨折後や、長期透析患者さんにも多く見られます。

 治療は軽症例では保存的治療(投薬、夜間副子、ステロイドの手根管内注入)で改善することもあります。外科的治療として手根管開放術(屈筋支帯の切離)を行い、正中神経の除圧を行います。手根管開放術には手掌に切開を加える直視下法と内視鏡を用いる鏡視下法があります。当院では手術侵襲が小さいことから主に鏡視下法で手術を行っています。

 【手術法】局所麻酔で行います。手首皮線の近位に1.5cmの皮切を加えます。前腕筋膜を切開し、透明な外套管とその中に4mmの内視鏡(通常の膝関節用の内視鏡)を挿入し、手根管内を確認します。屈筋支帯及びその遠位にあるDHFFRと呼ばれる組織を切離し、手根管を開放します。手術時間は通常20~30分です。術後は圧迫包帯固定とし、2~3日後に包帯を除去し、疼痛の範囲で使用を許可します。

 本法は手術侵襲が小さく、術後の疼痛が少ない、社会復帰が早い等の利点があります。

手術後の鎮痛対策

 麻酔科の協力のもと、手術後の鎮痛対策にも取り組んでいます。

 具体的にはエコー下の末梢神経ブロックを術前や術後に行い、また、必要に応じてPCA(自己調節鎮痛法)を行い、比較的手術侵襲の大きな手術に対しても、術後患者さんの疼痛が軽く済むように取り組んでいます。

骨粗鬆症

 近年の社会の急速な高齢化に伴い、骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折に対する対応や予防は必須の問題となっています。

 当地域では東播骨粗鬆症地域連携ネットワーク会議を立ち上げて地域ぐるみでこの問題に取り組んでいます。当院でも生じてしまった骨折への治療はもちろんのこと、骨折の予防の観点からも骨粗鬆症の治療にも取り組んでいます。

実績

  手術総数 2015年度 2016年度 2017年度
334 330 310
(主な手術)
骨折 上肢骨接合 61 61 52
下肢骨接合 77 70 76
人工骨頭 20 29 15
人工関節 THA 2 1 4
TKA 8 7 3
鏡視下手術 膝関節 9 2 9
肩関節 4 0 0
脊椎 頚椎 3 14 6
胸腰椎 14 10 14
腫瘍 骨腫瘍 3 1 2
軟部腫瘍 14 9 2
手の外科(骨折を除く) 64 51 63
足の外科(骨折を除く) 9 13 7

スタッフ紹介

氏名
肩書
専門分野
専門医・認定医
長谷川 康裕
部長
  日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会 脊椎脊髄病認定医
日本リハビリテーション医学会 臨床認定医
日本体育協会公認スポーツドクター
第2回日本赤十字社和歌山医療センター臨床研修指導医養成講習会
骨粗鬆症学会認定医
浅野 哲弘
医長
  日本整形外科学会 専門医
中村 圭
副医長
   
雑賀 健多
非常勤
   
山根 健太郎
非常勤
   
長谷井 嬢
非常勤
   

整形外科 週間外来診療予定表

1診
午前
長谷川
浅野
長谷川
浅野
長谷川
2診
午前
雑賀
(9:30~)
山根
中村
中村
長谷井 (9:30~)

※月曜~金曜の午後は手術
※月曜・木曜・金曜2診の診療開始は9:30~
※火曜2診の診療開始は10:30~