令和元年度 高砂市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 33 22 45 93 159 314 644 670 194
<集計条件等>
・平成31年4月1日から令和2年3月31日までの退院患者。
・一般病棟に1回以上入院した患者。(一般病棟とは、緩和ケア病棟や地域包括ケア病棟を除く病棟)
・入院後24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児は集計対象外。
・臓器移植は集計対象外。
※なお、10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入。

当院は、地域の中核病院として幅広い年齢層の患者さんの診療を行っています。
小児科の入院診療を休診していますので、若年層の退院患者数が少なくなっています。
高齢の方の入院診療が多くなっていますが、年齢が増せば、ご病気になられる方や、骨折やその他の
お怪我をされる方の割合が増えることと、高齢化の影響により、このような傾向になっています。
それぞれの診療科における、専門的な入院診療を行っており、また、生活習慣病や基礎疾患、
複数の合併症をお持ちの患者さんに対しても、診療科間の連携や地域の医療機関との連携を行い
診療をしています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 45 30.13 20.84 13.33% 83.42
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 38 22.89 12.58 2.63% 78.53
100380xxxxxxxx 体液量減少症 26 14.73 9.13 7.69% 78.58
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 25.68 11.67 13.64% 76.95
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 19 22.42 15.17 5.26% 84.05
誤嚥性肺炎の患者数が多くなっています。誤嚥性肺炎は誤嚥性肺炎は水や食べ物、胃食道逆流物などが
誤嚥によって肺に入ってしまい、細菌が繁殖して炎症を起こす病気で、高齢者や脳梗塞後遺症、パーキンソン病などの
神経疾患や寝たきりの患者さん等で、嚥下機能が低下した場合等に発生することがある疾患です。
続いて、腎感染症である急性腎盂腎炎の患者数が多くなっています。
また、体液量減少症については高齢者で脱水症に対する入院治療を行った患者さんが多く見られました。
腎疾患の患者数も多くなっています。当院では血液浄化センターを開設しており、
腎不全に対する透析療法を数多く行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 45 8.04 4.85 0.00% 70.09
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 9.33 7.13 0.00% 63.33
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 13 5.69 2.78 0.00% 67.38
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 10.58 8.89 0.00% 75.25
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 11 8.27 7.65 0.00% 57.09
鼠径ヘルニアに関する手術が多くなっています。
胆嚢疾患に関する腹腔鏡下胆嚢摘出術が多くなっています。胆嚢疾患だけではなく、
胃や大腸といった消化器官に対しても、腹腔鏡下手術を積極的に行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 57 41.74 25.94 21.05% 81.65
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 29 32.66 19.40 0.00% 78.97
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 26 9.85 5.54 3.85% 66.15
160800xx99xx0x 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 副傷病なし 18 21.50 14.43 22.22% 82.22
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 15 2.93 4.11 0.00% 33.93
大腿骨頚部骨折・大腿骨転子部骨折の患者数が多くなっています。
日常生活において転倒、転落などで起こることがあります。高齢者においては転倒されて骨折するというケースが多く見受けられました。大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術や、大腿骨転子部骨折に対する骨接合術が多くなっています。
次いで、胸椎や腰椎の圧迫骨折の患者数が多くなっています。
圧迫骨折は脊椎が押しつぶされるように変形してしまう骨折で、骨粗鬆症がある高齢者においては比較的軽い力が加わっただけで骨折を起こす場合があります。転倒・しりもち・くしゃみなどでも起きることがあります。
また、骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折に対する対応や予防を地域ぐるみで取り組んでいます。
生じてしまった骨折への治療はもちろんのこと、骨折の予防の観点からも骨粗鬆症の治療にも取り組んでいます。
当科では骨折、関節疾患、スポーツ障害、脊椎疾患等、整形外科全般にわたって診療を行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 13 4.54 5.41 0.00% 60.69
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 13 40.77 12.55 0.00% 79.08
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 11 4.18 6.39 0.00% 47.82
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 10 4.90 4.67 0.00% 53.30
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 5.26 - -
軟部腫瘍の摘出術、さらに皮下腫瘍の摘出術が多くなっています。
膿皮症では、蜂巣炎の患者数多く行っています。
当科では、顔面や体表面の変形や、外傷や術後の後天性変形等、幅広く診療をしています。
近隣の医療機関からの紹介も多く、それぞれの患者さんの状況に応じた治療を行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 16.17 - -
160650xx99x0xx コンパートメント症候群 手術なし 手術・処置等2なし - - 24.03 - -
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 - - 19.67 - -
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 18.81 - -
010060x0990200 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 - - 20.85 - -
急性期の脳梗塞に対する入院診療が多くなっています。
当院は東播磨脳卒中地域連携協議会の脳卒中急性期病院として急性期の治療を担当しています。
コンパートメント症候群のDPCでは、廃用症候群の診療が該当します。
廃用症候群とは、病気やケガなどで身体を動かせない状態が続き、安静や不活発に伴って生じる
身体的・精神的諸症状の総称で、他院からの紹介で機能回復目的での入院診療が見られました。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020280xx99xxxx 角膜の障害 手術なし - - 15.30 - -
020220xx99xxxx 緑内障 手術なし - - 3.59 - -
020280xx97xxxx 角膜の障害 手術あり - - 9.83 - -
角膜の障害の患者数が多くなっています。内訳として角膜潰瘍、感染性角膜炎があげられます。
糖尿病の眼合併症等についても、他科と連携しながら診療を行っています。
また、白内障の手術入院が最も多くなっています。(DPCではないので上記には計上されていません)
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 13 9.46 5.34 0.00% 68.46
060050xx97x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 15.64 10.25 9.09% 81.27
060035xx97x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし - - 15.23 - -
060050xx99x40x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし - - 10.89 - -
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし - - 11.51 - -
閉塞性動脈硬化症(下肢)の患者数が多くなっています。
閉塞性動脈硬化症は動脈硬化が進行し血管が狭くなることによって引き起こされる血管病です。
狭くなった血管をバルーンで広げて血流を良くする血管拡張術の患者さんが多くなっています。
肝動脈化学塞栓療法の患者数が多くなっています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
※2020年7月1日より放射線科休診
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.00 - -
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし - - 12.55 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.90 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2なし - - 28.56 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし - - 4.01 - -
帯状疱疹の入院治療件数が多くなっています。
膿皮症では、蜂巣炎の患者数多く行っています。
また、皮膚悪性腫瘍切除術の入院診療が多くなっています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 30 9.10 7.07 0.00% 77.97
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 12 2.33 2.49 0.00% 73.00
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 手術なし - - 8.98 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - 12.58 - -
110080xx991x1x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病あり - - 4.20 - -
膀胱悪性腫瘍に対する経尿道的手術が多くなっています。
前立腺対する前立腺針生検が多く実施されています。
当科では、悪性腫瘍や尿路結石、尿路性器感染症等の治療を数多く行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 31.17 17.71 14.06% 83.33
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 4.30 4.40 0.00% 74.00
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 3.04 3.01 0.00% 70.81
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病ありA-DROP スコア2 - - 18.27 - -
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 10.80 - -
心不全の患者数が多くなっています。
狭心症については、心臓カテーテル法による検査・処置(経皮的冠動脈ステント留置術)を多く行っています。
「徐脈性不整脈 手術あり」のDPCでは、ペースメーカー移植術を行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - 10 - 1 7,8
大腸癌 - 11 - 10 11 12 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7,8
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - 15 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
<集計条件等>
・「Stage」とは癌の病期を分類したもので、ローマ数字が大きくなるにつれて
 癌が進行している状態となります。
※10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

・胃癌については、心窩部痛、腹部膨満感、食欲不振、貧血症状などで自院や他院を受診され内視鏡検査を実施した結果、癌が見つかり当院外科で消化管切除吻合術等の対応を行っています。
・大腸癌については、S状結腸癌が多数となっています。腹痛、下血、血便などの症状で自院や他院を受診され内視鏡検査を実施した結果、癌が見つかり当院外科で消化管切除吻合術等の対応を行っています。
・乳癌については、乳房が体表面に位置し患者さんの自覚によって発見されることが多いことや、検診マンモグラフィの普及により、StageⅠの段階で早期発見される症例も増えています。
・肺癌については、発見された時には進行している場合が多いとも言われますが、当院では「ステージⅢ」「ステージⅣ」「再発」がありました。
・肝癌については、放射線科(2020年7月1日より放射線科休診)にて肝細胞癌に血液を供給する血管内から抗癌剤を注入した後、塞栓物質を注入し癌の栄養となる血液の流れを遮断する「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」等を実施しています。

・当院では、「がん診療連携拠点病院に準じる病院」として、各種がん検診、各種検査による早期発見・治療、専門医による的確な診断・治療選択、外科的手術、化学療法、緩和ケア療法等、患者さんの状態に応じた幅広い専門的な診療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 77 20.78 82.00
重症 23 30.39 84.35
超重症 11 22.64 84.45
不明 - - -
<集計条件等>
重症度分類は、日本呼吸器学会の「成人市中肺炎診療ガイドライン」の「A-DROP」という分類方法により行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

<解説>
当院では、中等症の患者数が多くなっています。
重症度が高い症例は、平均年齢が高くなり、治療に要する日数も長くなる傾向があります。
(超重症の症例については残念ながらお亡くなりになる方もおられるため平均在院日数が重症よりも短くなっています。)
適切な抗菌薬の投与等の肺炎治療を行っています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 17 54.00 82.82 6.90%
その他 12 59.00 80.75 0.00%
発症後3日以内の脳梗塞の患者数が多くなっています。
当院は東播磨脳卒中地域連携協議会の脳卒中急性期病院として急性期の治療を担当しています。
急性期の治療後は、患者さんの状態に応じて、当院の地域包括ケア病棟(回復期の病棟)での治療や在宅復帰支援を行い、
また、リハビリテーション病院への転院等の調整も行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 14 6.43 5.71 0.00% 70.93
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
ポリープや腫瘍性病変の内視鏡的切除、出血性潰瘍による消化管出血に対する内視鏡的止血処置を
行っています。血液透析が必要な患者さんに対し、内シャントを設置する手術や、シャントの詰まりを改善する
シャントの拡張術・血栓除去術を外科・放射線科(2020年7月1日より放射線科休診)と連携し、数多く行っています。
経口での食事摂取ができない症例での栄養状態改善のために内視鏡を用いた胃ろう造設を行っています。
また、癌や肝疾患などによって胸水・腹水が溜まった患者に対して瀘過濃縮再静注法を行っています。
濾過濃縮再静注法は癌や肝疾患などによって溜まった胸水・腹水を取り出し、癌細胞・細菌を除去した後、
アルブミン等の有用な物質を濃縮して再び体内に点滴で戻す治療法です。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 35 1.46 5.83 0.00% 70.06
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 27 2.07 6.48 0.00% 63.37
K617-2 大伏在静脈抜去術 10 1.00 4.20 0.00% 68.70
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 10 1.20 5.00 0.00% 70.20
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 10 5.10 26.20 0.00% 74.80
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
鼠径ヘルニア手術が多くなっています。次いで胆嚢炎や胆嚢結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が多くなっています。
胆嚢疾患だけではなく胃や大腸などの消化器疾患に対しても、腹腔鏡下手術を積極的に取り入れています。
また、下肢静脈瘤に対する手術も数多く行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 49 3.14 35.76 22.45% 80.88
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 32 4.53 38.63 12.50% 81.78
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 19 2.37 15.47 5.26% 59.53
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 16 0.31 2.69 0.00% 60.94
K0463 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) 14 3.64 18.43 0.00% 57.36
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
大腿骨転子部骨折に対する骨接合術や、大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術が多くなっています。
当科では地域の中核病院として、骨折、関節疾患、スポーツ障害、脊椎疾患等、整形外科全般にわたって診療を行っています。
上記以外にも当科では手根管症候群に対して手術侵襲が小さい関節鏡下手根管開放手術を行っています。
また、骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折に対する対応や予防を地域ぐるみで取り組んでいます。
生じてしまった骨折への治療はもちろんのこと、骨折の予防の観点からも骨粗鬆症の治療にも取り組んでいます。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) 13 0.69 3.46 0.00% 57.85
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術が多くなっています。
次いで、糖尿病や腎不全等の合併症で血流障害が起こり、下肢にできた皮膚潰瘍の治療法として
血行再建を行うために血管拡張術・血栓除去術を放射線科(2020年7月1日放射線科休診)と
連携し多く行っています。
皮膚腫瘍に対して皮膚腫瘍切除術も行っています。
また、鼻骨骨折整復固定術も多く行われており、交通事故・スポーツ外傷による骨折がありました。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K252 角膜・強膜異物除去術 - - - - -
角膜の障害である糸状角膜炎という病気に対する異物除去術がありました。
また、白内障の手術入院が最も多くなっています。(DPCではないので上記には計上されていません)
当院では、術後に不安をお持ちの方も安心していただけるように、入院での手術を行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 184 0.00 0.29 0.00% 70.72
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 17 1.47 6.24 0.00% 68.18
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 11 1.45 14.27 9.09% 82.09
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
当科では、画像診断の技術を用いた治療(IVR)を数多く行っています。
透析患者さんの透析シャント狭窄に対する拡張術の件数が多くなっています。
続いて、肝細胞癌に血液を供給する血管内から抗癌剤を注入した後、塞栓物質を注入し癌の栄養となる血液の流れを
遮断する肝動脈化学塞栓療法の患者数が多くなっています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
※2020年7月1日放射線科休診
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
皮膚の悪性腫瘍切除術の実績があります。
腫瘍の形態や部位、患者さんの状態等により、それぞれにあった治療法・切除法等を適切に検討しながら診療を行っています。
当科では、先天性・後天性の皮膚疾患に対する診療や、皮膚の腫瘍に対する切除術等、幅広く診療を行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 29 1.00 7.07 0.00% 77.97
K783 経尿道的尿管狭窄拡張術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K7981 膀胱結石,異物摘出術(経尿道的手術) - - - - -
K805 膀胱瘻造設術 - - - - -
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
表在性の膀胱腫瘍に対する経尿道的手術の実績があります。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 26 1.85 2.35 0.00% 74.35
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) - - - - -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
(集計条件等:入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみのカウントとなります。)
当科では狭心症や心筋梗塞の虚血性心疾患に対して、詰まったり詰まりかけた冠動脈を広げ、ステントという拡張可能な
小さいメッシュ状の金属の筒を血管に留置して血管の開通性を保持する経皮的冠動脈ステント留置術が行われています。
また、ペースメーカー移植術、ペースメーカー交換術の実績もあります。
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 13 0.60
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
※患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

播種性血管内凝固とは、何らかの原因によって血液が固まる力が高まり、体中のさまざまな
細かい血管で血栓ができ、これら血栓による臓器不全や、血液の凝固に必要な成分が大量に使われることにより出血があってもなかなか止まらなくなる状態をいいます。悪性腫瘍、白血病、細菌感染症などの疾患の影響で生じることがあります。 診断は原因となるもとの病気の有無、出血の有無、臓器障害の有無、血清中のFDP(フィブリノーゲンやフィブリンなど接着たんぱく質の分解したもの)の増加、血小板の減少、出血時間の延長、フィブリノーゲンの減少などを点数化して、その点数によって行われます。当院では、数例ありました。

敗血症とは、感染症などの場合に病原体が感染を起こした部位だけでなく血液中に広がり全身の臓器に障害を及ぼす状態をいいます。この病原体には、体の外から感染するもののに、自分の体にある常在菌などからも広がることがあります。敗血症になる方は、癌や重症な糖尿病の方などの免疫が落ちている人や、慢性疾患や消耗性疾患で免疫力が低下している状態である場合が多いと言われています。診断はqSOFAスコアの3項目(呼吸数22回以上、収縮期血圧100mmH以下、GCS<15の意識障害)のうち2項目以上該当で「敗血症疑い」と診断します。これをもとに早期にスクリーニング検査を行い、治療を開始します。当院では、上記の症例数がありました。

手術・術後の合併症について、傷病名の内訳はCAPD腹膜炎、術後感染症、カテーテル感染症があります。術後の感染症については、患者さんの基礎疾患の影響等で免疫力が低下している場合などで発生のリスクが変わってくることもありますが、当然のことながら、当院では衛生面や患者さんの状態等に、最大限の注意を払って手術・術後管理を行っており、手術のみならず医療施設として最新の感染対策の情報を認識し、院内全体で感染対策に取り組んでいます。
更新履歴
2020/09/29
令和元年度の病院指標を公表