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高砂市民病院オープンカンファレンスのご紹介

高砂市民病院オープンカンファレンスをご存知ですか?

当院では、地域のみなさまへよりよい医療を提供するために多職種連携を密にして関わらせて頂いています。
高砂市民病院オープンカンファレンスは、様々な職種の医療従事者が「お互いを知り・認め合い・部門を越えた協力体制の強化」を目標に活動しています。 毎月第4木曜日17時30分から約2時間、ひとつのテーマに沿って色々な職種が集まり勉強しています。また毎回、近隣の関連医療施設や医療従事者の方々にも参加していただいています。
共に学ぶことで地域医療のレベルアップに貢献していけるよう知識、技術の研鑽に努めています。


2021年10月28日 オープンカンファレンスを開催しました

テーマは「骨粗鬆症」でした。
今回のオープンカンファレンスは初めて会場とZOOMを用いたリモートでのハイブリッド開催を行いました。
院内、院外から合わせて68名の参加があり、長谷川副院長の挨拶の後、骨粗鬆症について3名の講師の方に講演して頂きました。

【今月の内容】

講演1:

「骨粗鬆症とリエゾンサービス」
 理学療法士 新村 秀幸

講演2:

「大腿骨近位部骨折の骨粗鬆症治療率の検討」
 看護師 小林 由枝

講演3:

「骨粗鬆症治療-薬剤選択と合併症-」
 整形外科 松橋 美波

【講演1】

講演では骨粗鬆症とリエゾンサービスについて話して頂きました。
骨粗鬆症になると骨強度が低下し骨折のリスクが高くなり、さらに一度骨折すると次の骨折リスクが上がる。
一次骨折・二次骨折を予防するのに多職種連携(リエゾン)が重要であるとよく分かりました。また連携には院内にとどまらず院外の地域連携も必要であるとの事でした。

【講演2】

大腿骨近位部骨折患者における治療介入により骨粗鬆症の治療率を上げることができているが、その一方でその他の脆弱性骨折の患者や高リスク患者の治療介入も重要と感じていると話されていました。
チームの活動にスタッフの理解、協力も必要であると思いました。

【講演3】

松橋先生の講演では骨粗鬆症の発生機序から治療薬の使い分けについて話して頂きました。
治療薬の発展により骨粗鬆症治療の幅が広がった反面、薬の使い分けや逐次療法の難しさも大変勉強になりました。
また治療薬を有効に使用するためにもDXAによる骨密度測定での骨粗鬆症の早期発見が不可欠であると感じました。

最後に渡部管理者の挨拶で、10月のオープンカンファレンスは閉会となりました。


2021年8月26日(木) オープンカンファレンスを開催しました

今回のテーマは「高齢者ケア」です。
本来であれば近隣の医療施設や医療従事者の方々にも参加していただくのですが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、従来よりも規模を縮小し、院内職員を対象とし、感染対策を行った中での開催となりましたが、幅広い職種の院内職員が参加しました。

【今月の内容】

講演1:

【認知症高齢者に起こりやすいせん妄 ~コロナ禍こそ力を入れたいせん妄ケア~】
 兵庫県立大学看護学部老年看護学講師 老年看護学 老年看護専門看護師:中筋美子

講演2:

【事例検討会】
 認知症看護認定看護師:田中沙織
【講演1】


中筋先生にせん妄についての講演をしていただきました。
せん妄とは注意力の障害や意識の障害、認知機能の障害を特徴とする状態と言われています。
せん妄の原因は入院による環境の変化であったり、疾患による痛みや呼吸苦といった辛い症状であったりします。
せん妄になると患者さんはぼんやりしたり、言うことのつじつまが合わなくなったり、夜眠れずに昼夜逆転したりといった状態になる可能性があります。
せん妄を予防するためには、入院時からリスクアセスメントを行い、せん妄になる可能性がある患者さんには予防ケアを行う必要があります。
予防ケアは食事や水分をしっかり取ることや睡眠と活動のバランスを整え生活のリズムを作ること、静かで落ち着ける安全な環境を作ることなどが挙げられます。
入院された患者さんが安心して入院生活を送れるように、せん妄の対策はとても大切なケアであると感じました。

【講演2】

中筋先生の講義を受けて、事例検討会を行いました。
せん妄を予防するためにできること、せん妄発症後にできることについて医師、看護師、薬剤師、理学療法士といった多職種の間でグループワークを行い話し合いました。
各グループで出た意見を発表し合い、参加者で情報共有を行いました。
中筋先生からもコメントをいただき、学びを深めることが出来ました。

高齢者の方々が安心して医療を受けられるよう、職員全員で「高齢者に優しい病院」を目指して努力して参ります。


過去の院内発表会

  1.  2020年度
  2.  2019年度
  3.  2018年度
  4.  2017年度
  5.  2016年度
  6.  2015年度
  7.  2014年度